2019年06月05日
平成30年度ペアレント・トレーニングプログラム実施報告
ペアレント・トレーニングプログラム
事業の実施内容
ペアレント・トレーニングプログラムの実施
発達に偏りのあるお子さんの保護者を対象に以下の内容で2クールペアレントトレーニングを開催。
場所 | 医療法人へいあん 平安病院 1F多目的室 |
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講座内容 | 毎週水曜日 各回1時間半(10回コース+フォローアップ1回) |
- ⇛好ましくない行動をなくすためにできること
- ⇛子供に対する上手な褒め方・効果的な指示の出し方
- ⇛学校や保育園などの関係機関との連携について など
H30年9月~H31年2月のAグループ実績 延べ11セッション実施
- 参加者数 6名(発達に偏りのあるお子さんの保護者)
- スタッフ 1名(相談支援事業所ゆんたく 相談支援専門員
- サブスタッフ 2名(平安病院臨床心理士・精神保健福祉士)
H30年9月~H31年2月のBグループ実績 延べ11セッション実施
- 参加者数5名(発達に偏りのあるお子さんの保護者)
- スタッフ 1名(相談支援事業所ゆんたく 相談支援専門員
- サブスタッフ 2名(平安病院臨床心理士・精神保健福祉士)
本年度のペアレント・トレーニングが平成30年9月から始まりました。
今回は、11月に実施されたペアレント・トレーニングのセッションの様子をご報告したいと思います。
セッション5では、「効果的な指示の出し方」について参加者の皆さまと学びました。
子供に指示を出すのだけれど、なかなか伝わらない・・・そんな経験ありませんか?
発達に特性を持った子供たちでなくとも子育てをしている方にとっては、日常的によくあることかと思います。ペアレント・トレーニングでは、子供に指示をだすには、「CCQを心がける」というちょっとしたコツを使う事が効果的と言われています。
CCQとは、
C:Calm 穏やかに
C:Close 子供にもう少し近づいて
Q:Quiet 声のトーンを抑えて静かに
というものです。
これを心がけて子供に指示を出せば指示が通りやすい、とされており、今回のセッションでは座学とロールプレイを使って参加者で学習をしました。
ちなみに、ロールプレイとは、子供とやりとりをする場面を設定し、参加者が実際の母親役や子供役になって練習するものです。ペアレント・トレーニングでは、このロールプレイを用いた学習がプログラムのメインとなっています。
セッション5でも、実際の指示の出し方をロールプレイを用いて練習し、「普段指示を出すときに全然子供に近づいていなかったことに気づいた。」「子供役になってみると、CCQで指示されると、「自分に言われている」というのが分かりやすい。」等、参加者からは様々な感想が聞かれました。
こうして学んだことを次回までの「ホームワーク(宿題)」として実際の生活場面で取り組んできます。毎回、このような流れでセッションは進んでいきます。回を進めていくごとに、参加者からは、「子供に怒ってばかりいたのに怒ることが少なくなった。」「子供が穏やかになった。」等の声が聞かれるようになってきました。
今後も親子の円滑なコミュニケーション、好循環な親子関係を目標に、参加者の皆さまと一緒に学んでいきたいと思います。