2020年05月21日
新型コロナウイルス感染症に対する当院の対応について(5月21日現在)No.2
新型コロナウイルス感染症に関しては、国や県の指針に沿って当院でも様々な対応を行ってきたところです。当院を利用される方々には、ご面倒、ご迷惑をおかけしましたが、おかげ様でこれまでのところ院内発生は見られていません。
さて、沖縄県では5月に入ってから新たな陽性者の発生がなく、5月14日から部分的に活動自粛要請が解除され、21日には全面解除となりました。新型コロナウイルスはまだまだ解明されていない面もあり、世の中から完全に消えたわけでもありませんので、油断するとまた感染が流行する可能性はあります。しかし、4月からの県民皆さんの自粛の取り組みにより、まずは最初の大きな流行の波は乗り越えることができたのではないかと思います。
当院でも沖縄県の現状をかんがみ、5月21日より新型コロナ感染症対策を一部変更いたしますので、お知らせいたします。尚、今後の県内の感染状況によっては適宜対応を変更していくことがありますが、ホームページ上でのご報告が遅れることもあることをあらかじめご了承いただきたいと思います。
〇 面会に関して
新型コロナウイルス感染症対策として、今後は面会に際していくつかのお願いと確認をさせていただきます。
(確認させていただくこと)
面会者の身近に新型コロナウイルスに罹っている方がいない。
面会者が面会の2週間前から発熱がなく、体調に問題ない。
面会の2週間前から面会日までに、面会者の家族等で発熱など風邪症状を呈した人がいない。
面会の2週間以内に感染流行地域からの移動がない。
(お願い)
面会前に検温・健康チェックをいたします。
面会前の手指消毒と面会時のマスク着用をお願いします。
面会後、4日以内に発熱や呼吸器症状を自覚した場合、速やかに病院にご連絡をお願いします。
以上、ご面倒をおかけしますが、ご理解の上ご協力をお願いします。
なお、体調が万全でない場合は、ご自身の判断でご面会はお控えくださるようお願いいたします。※面会に関する詳細については、各病棟にご確認下さいますようお願いいたします。
〇 外来診療に関して
(入館時の健康チェック)
外来に来られる方は同伴者も含めて、入館の際に検温・問診票による健康チェックを行いますので、ご協力をお願いします。発熱がある方は、原則館外に設置した専用テントでお待ちいただくか、自家用車で来院の場合は車内でお待ちいただきます。体調に配慮し、なるべく早めの対応をいたしますので、ご理解とご協力をお願いします。また、台風等天候不良で館外テントが使用できない場合など、状況に応じて対応が変わることがありますのであらかじめご了承ください。
(診察)
特別な事情がない限り、医師はマスクを着用して診察を行います。また、診察室には飛沫感染防止用のアクリル板を設置しています。声が聞き取りづらい、表情がわかりづらい等のご不満があるかもしれませんが、皆様が安心して治療を受けていただくための感染対策としてご理解いただきますようお願いします。
(電話再診)
通院されている方で、体調に不安がある場合には外来を受診せず電話で医師が体調を確認し、処方薬の内容に変更がなければ、来院せずに処方箋を発行することが可能です。希望される方は、当院外来受付にご確認ください。なお、この対応は新型コロナウイルス感染症対策のために国が例外的に認めたものです。国の指示で解除された後は、これまで通りの対応となりますので、あらかじめご了承ください。
(外来心理療法・心理検査)
感染対策として、心理師のマスク着用やアクリル板の設置、面接時間の短縮など、ご利用される際にご不便をおかけしております。これらの感染対策を講じるにあたり、ご予約が取りにくい状況や、次回までの面接間隔が長期になる状況が出てきております。また所要時間が長い心理検査も実施が難しくなっております。これらの状況に対してご不満もあるかと存じますが、ご理解ご協力賜りますようお願いいたします。
(デイケアや外来OT、PT)
当院では、複数の利用者が集まる環境においては、「3密」を避けるため一時利用休止の措置を取ってきました。外来OT(4月6日より休止)、外来PT(4月15日より休止)に続き、デイケアも4月21日より一時休止の措置を行ってきたところですが、デイケアに関しては、沖縄県の活動制限一部解除を受け、5月18日より感染対策を施した上で利用を再開いたしました。利用前の検温等の健康チェックや手指消毒はもちろんですが、これまでのように大規模での集団活動は「3密」のうちの「密集」が避けられないため、利用者を曜日ごとに振り分け、活動室の利用者数を制限することで密集環境を作らないように致します。また、活動プログラムも「3密」にならないように見直すこととしています。
いろいろと制限があるなかでの利用再開となりますが、これからの精神科リハビリテーションのありかたとして、「感染予防」は必須の要素となりますので、今後も同様の取り組みは継続せざるを得ないと考えています。お互いの健康と安心のために、何卒ご理解のほどお願いします。
なお、外来OTとPTに関しては、担当スタッフが入院患者さんにも対応することや、常時「3密」を避けられる場所が確保できないことから、現時点ではまだ再開の目処が立っておりません。体制が整いましたら再開する予定ですので、今しばらくお待ちください。
新型コロナウイルス感染症に関しては、まだ分からないことが多いものの、どのような対策をとればいいのか、次第にわかってきた点もあります。最も大事なことは、個人個人が感染予防を意識して実践し、そして感染予防を日常に取り込んだ「新しい生活様式」に馴染んでいくことだと思います。外出時や人と接する時のマスク着用、手洗いや手指消毒、咳エチケット、3密となる場所を避ける、といったことが日常的に行えるようになることで、新型コロナ感染症のリスクはかなり避けることが可能です。今後も感染予防に積極的に取り組んでいきますので、ご理解ご協力をよろしくお願いします。
新型コロナ感染症については、沖縄県や厚生労働省のホームページに詳しく記載されていますのでご参照ください。発熱や呼吸器症状等、ご自身やご家族の健康相談については、居住地の保健所や県の新型コロナウイルス感染症相談窓口(コールセンター:098-866-2129)にご相談ください。
今後も県内の感染状況等で、対応や方針が変更されることがありますが、あらかじめご了承いただき、ご理解ご協力をお願いします。