2021年08月26日
(平安病院)新型コロナウイルス感染者発生に関するお知らせ(2021.08.26現在)【第8報】
関係者の皆さま
平素より当院の提供する医療・福祉にご理解ご協力を賜り心より感謝申し上げます。
8月15日(日)に当院入院中の患者様に新型コロナウイルス感染症が確認され、院内本部を立ち上げ対策を開始しております。最初の陽性者が判明してからの陽性者の累計は以下の通りです。
判明日 | 患者様 | 職員 | 累計 |
8月15日 | 1 | 0 | 1 |
8月16日 | 2 | 4 | 7 |
8月18日 | 4 | 0 | 11 |
8月19日 | 4 | 0 | 15 |
8月22日 | 3 | 0 | 18 |
8月24日 | 1 | 0 | 19 |
8月26日 | 0 | 0 | 19 |
8月26日時点で、患者様15名、職員4名、合計で19名の陽性が判明しております。本日までに3名の方が専門病院に転院され、現在当院で12名の新型コロナウイルス感染症の患者様の治療を行っています。
最初の陽性者が判明した時点で院内対策本部を立ち上げ、沖縄県新型コロナウイルス感染症対策本部、南部保健所等の関係機関と連携し対応を行っております。院内の対策本部による組織全体での対策、基本的感染対策の強化・徹底、陽性者に対する治療と療養解除の確認、濃厚接触者の状態確認と感染対策、陽性者発生病棟職員の感染対策と定期的な検査の実施、患者様・ご家族への説明やタブレット面会等の対応、感染対策に係る物資の補充、内部・外部への情報発信等を行い、感染の早期収束を図るように努めているところです。
治療に関しては、新型コロナウイルス感染症の症状が軽症で、かつ適応がある場合には、抗炎症薬(コルヒチン)の投与、および同意をいただけた方には抗体カクテル療法(ロナプリーブ点滴)を行っています。中等症(酸素投与が必要)の場合には、酸素マスクによる酸素投与に加えて、慎重に適応を判断した上でステロイド薬の内服または点滴を行っています。また、臨床症状や診察所見、検査結果から細菌性肺炎の合併が疑われる場合には、抗生物質の併用を行っています。
以上のような治療を当院内科医師が中心となり、感染症専門医の助言を頂きながら、治療継続しているところです。最初の陽性者発生から10日間が経過したところですが、当院で治療を継続している患者様は、これまでのところ重症化の兆候は見られていません。
新型コロナウイルス感染症の解除基準は厚生労働省が定めており、有症状者(発熱や呼吸器症状がある方)の場合、「発症から10日間経過し、かつ、症状軽快後72時間経過」となっています。当院でも原則として厚生労働省基準に則り、今後新型コロナウイルス感染症の解除を判断する予定です。
医療体制に関しては、感染症対策に病院全体であたっていくために、当面の間、陽性者が発生した病棟をはじめ、他の病棟での入院受け入れは原則停止とさせて頂きます。外来診療については感染対策を十分に行いつつ、可能な範囲で短縮診療および電話診療等をお願いしながら継続していきます。
尚、今後の状況によっては急な変更を余儀なく実施する場合もありますが、変更内容については速やかにホームページ上でもお知らせしていきますので、予めご了承下さい。
皆さまには、多大なるご心配とご迷惑をおかけ致しますが、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
2021年8月26日
医療法人へいあん 平安病院
病院長 大田 裕一