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病院情報

治療指針

患者さん― 医療者パートナーシップの強化を基盤として、
よりよい医療の提供の実現を目指します。

治療共同体概念

当院では患者さんとその家族、病院内外の治療スタッフ、および地域も含めた患者さんを取り巻くすべての環境が全体として治療的な構造となるような「治療共同体」の実現を目指していきます。

治療共同体の構造は、次の条件を重視することによって支えられます。

  1. 双方向性のコミュニケーション
  2. 多くの話し合い、ミーティング
  3. 情報の共有
  4. 誰もが決定機構に参加できること
  5. お互いが理解し合い、支えあう雰囲気
  6. 患者さんの自己決定権
  7. 他者への配慮ができること(迷惑をかけないこと、秘密を守ること)

治療共同体の構造は、次の条件を重視することによって支えられます。

治療共同体を実現するために、次のような話し合いの場を設けます。

  1. 毎朝の全体ミーティング(全職種参加)
  2. 本人参加の退院支援会議
  3. 各病棟および各治療の現場(作業療法、理学療法、デイケア等)でのコミュニティミーティング
  4. 院内外多職種、患者さん、家族、院外関係各機関および必要に応じて地域の方も参加できる支援カンファレンス
  5. 患者家族会

われわれは以上に示した条件および方法を用いて、治療共同体を構築することで患者さん、そのご家族、地域とともに協力して、よりよい医療を提供するための努力を続けてまいります。

治療共同体を実現するために、次のような話し合いの場を設けます。

パートナーシップ強化指針

パートナーシップ強化指針

精神科医療においては他の医療にもまして、患者さん(ご家族も含む)と医療者のあいだでの信頼関係が重要であります。たとえば精神科医療を受けることによって、患者さんの人権が損なわれることがないように、また治療に伴ってこれまで継続されていた適正な生活の質の低下がないように、さらに安全性が保たれていること、現在の医療水準に見合った必要で十分な医療の提供がなされているのかなどに留意していかなくてはなりません。これらの点については、残念なことではありますが、現在の社会情勢と複雑かつ高度な医療の過程においては、医療者側の努力だけではすべてをカバーすることは困難な現実があります。

また精神医学的治療の上では、患者さんと治療者が契約を結んで同じ問題に立ち向かっていくという関係が重要視されています。そこで当院では、医療者と患者さんが共通の目標をもって医療に参加していくための「治療共同体」の概念を提唱し、患者さんにも我々の医療のさまざまな場面に参加していただき、患者さん-医療者パートナーシップの強化を基盤として、よりよい医療の提供の実現を目指したいと思います。

研究実施の情報公開

当院では患者さんに効果的な薬物治療を受けていただくため、日本における統合失調症の方に処方された向精神薬の使用実態を把握し解析を行なっています。

向精神薬の処方実態調査