理事長あいさつ

近年、脳の研究も進歩しその機能がだいぶ明らかになってきました。
“こころ”の仕組みや精神疾患の原因も近い将来解明できるのではないかという勢いです。しかし脳の機能が明らかになればなるほど、その精緻さ複雑さに驚嘆し、むしろ人知が及ばない領域が存在することを改めて思い知らされるようです。そんなことを考えていると、「“こころ”とは何か」という問題は、今も昔も将来も、私たちにとって追い求め続ける大きな命題なのであろうと思います。
これからも「こころを病める人にへいあんを」の基本理念を忘れず、謙虚な思いで精神医療に向き合っていきたいと思います。