素直な気持ち
久しぶりの更新です。今回はある卵のことを書きたいと思います。
その卵は初めての精神科での実習で緊張も強く患者さんとの距離も縮まらない中、患者さん自身も認知機能が低下しており、学生の名前もなかなか覚えてもらえない状況でした。
その時の卵に焦りはありましたが、まずは自分の名前を覚えてもらいたいとの気持ちで関わるときには毎回、自己紹介からやってみようと考え取り組みだしました。
例えば、朝の検温の時間の時には
「おはようございます。看護学生の〇〇です。お熱と血圧を測っていいですか?」
また、その次にある作業療法への参加の時にも
「看護学生の〇〇です。作業療法へいきませんか?」
お昼の時の配膳時には
「看護学生の〇〇です。お昼ご飯がきましたよ」
など声かけを行なっていました。
その声かけを4日程度続けた後、ついに受け持ちの患者さんから
「学生の〇〇さんはいないの?おやつが食べたい」
と話しかけることがありました。
その事を聞いた卵はとても喜び
「名前を覚えてくれてありがとうございます。とっても嬉しいです。本当にありがとうございます。」
と素直な気持ちで感謝を述べていました。
また、患者さん自身も感謝された事にとても喜んでいました。その後、二人の間の距離が急速に縮まり、後半の実習はお互い楽しく送ることができていました。
実習が終わった後も患者さんは「学生の〇〇さんは元気かな?」と今でも話すことがあります。
卵の素直な気持ちを素直に表現することで患者さんに良い効果があり、やっぱり卵たちの看護って純粋でとてもいいなと実感できた出来事でした。