患者さんの宝物
毎年卵たちが実習に訪れて患者さんへ沢山の卵の看護を提供し、巣立っていきます。
そんな中、毎年、卵の看護を楽しみにしている患者さんもいます。
今回はそのことを書きたいと思います。
その患者さんは卵たちがやってくる時期になると
「今度もお願いね。どんな人がくるのかな?楽しみね。」
と話し、卵たちが来るのを心待ちにしています。
そして、その患者さんはいつも自慢げに
「これさ、去年の人だよ。ちゃんと看護師さんになれたかな?今も頑張っているかな?」
と一緒に写った写真を見せてくれます。そのコレクションは数十枚もあり、大事そうに引き出しの中にしまっています。
「病院に来たばっかりの学生さんは緊張しているけど、段々慣れてくるよ。最後は私が寂しくなるさー。でも、たくさん話ができるから楽しいよ。この写真はみんな宝物だよ」と目をキラキラしながら話していました。
卵たちが病院に来て未熟だけど思いのこもった沢山の看護を提供したことで
患者さんにとって大きな自信と心温まる宝物ができたのでした。