ドクターUの幻語新作8【蜘蛛恐怖症】
【蜘蛛恐怖症】くもきょうふしょう Arachnophobia
神経症の一種。単一恐怖。恐怖症のうち蜘蛛を極端に怖がり避けるようになる。蜘蛛を避けるために遠回りをしたり、その姿を見ると驚愕しパニック発作様の症状をきたす場合もある。
用語辞典も「く」のところまで来ました。
「く」で始まる用語はクラインフェルター、クリューバー・ビューシー、クライン・レビンなど症候群が多く、奇妙な病態や症状への興味本位なのでしょうかネット上にも多数の情報が氾濫しています。というわけであまり詳細が不明なものを取り上げます。
「蜘蛛恐怖症」。
名前だけは有名でネイバーまとめでは高所恐怖症や流行のピエロ恐怖症(映画IT!)を抑え堂々の一位。
スピルバーグがArachnophobiaという映画を作るほど。
アメリカのアニメでは天井から蜘蛛がぶら下がって失神するというお約束のギャグもありますね。しかしウィキペディアには詳しい内容がなくあまり参考にはできませんでした。
どうして人が蜘蛛を怖がるのか。サルも蜘蛛を怖がるらしいこと(ネット上によく書かれています)、また生後6か月の乳児も蜘蛛や蛇を見てストレスを感じること(Hoehl SらFront. Psychol. 2017)という実験結果がありました。
我々霊長類の脳になんらかの危険回避のための情報がデフォルトでインプットされているのでしょうか。「この形の生き物は毒があり注意を要するから避けるように」と。実はほとんどの蜘蛛に強かれ弱かれ毒があるようです。私実は自宅で体調10㎝超えのアシダカグモを外に出そうと素手で捕まえたら指を咬まれて腫れあがったことがあります。ネット上にはこんなに美しく、毒も弱い、ゴキブリを食べてくれる益虫を怖がるなんてとんでもないと理屈で説得しようとする親切な方々もいらっしゃいますが蜘蛛恐怖症の人には不毛な行為だと思われます。
神経症の一種であるからには何らかの過去の体験や防衛機制の関与が考えられますが明確に説明された文章は見つけることができませんでした。
自分も蜘蛛ではないですが個々の体験で怖い思いをした動物が怖いのですがそうゆうこともあるのかもしれませんね。
ちなみに何の動物か教えるとK先生からいじめられるので教えませんけどね。K先生はキノコが好きなようです。理由は不明です。
アニメ「博多豚骨ラーメンズ」よりセアカゴケグモの派手な色の理由について
「普通のクモに紛れてた方が、人間に気付かれないと思わないかい?毒キノコだってそうだ。あんな派手でカラフルな色してないで、シイタケみたいな地味な色をしてた方が、より多くの人間を殺せるのにね。なんでだろうね」
「きっとそのほうがかっこいいからじゃないか」
すごい理由だ。